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フリードリヒ・ニーチェについて

 

フリードリヒ・ニーチェは1844年、プロイセンザクセン州レッケンに生まれた。1900年に死去するまで55年の生涯を送ったが、彼の哲学の偉業のほとんどは30代の終わりから40代前半の5年ほどの間に成し遂げられている。そして45才で精神病院に入り、55才までの10年間を狂気のうちに生きて死んだ。

 

ルサンチマン(=恨み/妬み/嫉み)の克服こそがニーチェ哲学の全貌だが、ニーチェ自身の人生はそれほど恵まれていたわけではない。頭痛、眩暈など心身の慢性的な不調が続き、大学を辞し療養していた。大学では同僚に相手にされず、『ツァラトゥストラ』の出版社は見つからなかった。ワーグナーへ心酔したが後に決別し、ルー・ザロメへ求婚して断られた。ニーチェ自身がルサンチマンを克服して死んだのかどうかはよく分からない。

 

君の望むものを本当に限界まで求めるような生き方を、君はその都度の生の場面で選択することができているか?ニーチェはそう問いかける。君は幸福な人や成功者を見て恨んだり嫉妬したりしていないか?そうした恨みや嫉妬が何になるだろうか?君が恨みや嫉妬を他人に向けることで君の生の条件に何か変化はあるだろうか?他人を非難し自分を正当化しつづけることで、君は君自身の目標に向けてもっとよく生きられたはずの君自身の生を損なってしまうのだ。そう迫ってくる。

 

ニーチェの評価は彼の死後に高まった。今では日本人でもニーチェを知っている。ニーチェ自身はそのことを知らない。